★ 学生とともに開拓していきたい研究室の目標

化学反応性に富むプラズマを応用した材料プロセシング技術は,高度情報化社会の基盤であり,皆さんが日常的に使用している携帯電話やパソコンはプラズマを使って製造されています。このような電子デバイスのプラズマプロセシングを,「産業に役立つ学術研究」の視点を忘れることなく,主として企業との共同研究を通じて研究しています。また,プラズマプロセシングの研究に不可欠なプラズマ計測技術を画像計測技術に力を入れて開発しており,それに必要な検出デバイスについても研究しています。一方で,現在,我が国の経済構造は大きな転換点にさしかかっており,今後は,環境技術や医療技術において新しいイノベーションが求められるでしょう。我々の研究室では,太陽電池や燃料電池などの環境デバイスをプラズマを使って製造する技術や,プラズマを使った革新的な燃焼技術の開発に力を入れています。プラズマを使った革新的燃焼技術の開発では,自動車エンジンの燃費を改善するための国家プロジェクトに参画し,その成果は「プラズマエンジン」という名前で近々市場に投入されると思います。さらに,レーザーや超音波を用いた全く新しい方法でプラズマを生成し,材料プロセシングや医療分野に応用する研究も行っています。液体中でレーザーによって生成されるプラズマは数万気圧の高圧力となり,ダイヤモンドなどの高圧相非平衡材料を簡単に作成できる技術に発展する可能性があります。このように,プラズマ応用技術は無限の可能性を有しており,そのポテンシャルを引き出して産業技術の優等生に押し上げることが研究室の目標です。この目標に向かって一緒に働き,社会に貢献するとともに自らをスキルアップさせたい学生を求めています。

★ 経験値を上げよう

社会に出る前に研究室に所属して卒業研究や修士課程の研究を行なうことの意義は何でしょうか? 私は,「経験値を上げること」が卒業研究や修士課程の研究の意義だと思っています。卒業研究や修士課程の研究活動は,ロールプレーイングゲームに似ています。ロールプレーイングゲームの主人公は,いろいろな活動を通じて自己の経験値を積んでいきます。エンジニアもこれと同じです。現在の経済状態の厳しさはみなさんもよくわかっていると思います。実力のないエンジニアは職業を維持することさえ困難ですが,逆に,実力のあるエンジニアは引く手あまたであり,好条件で自分の希望する企業に入ったり,自分の希望する職種に容易に就くことができます。その意味で,現在の社会は勝ち負けのはっきりした社会であり,今後その傾向はますます強まるでしょう。もちろん私は,自分の学生には勝ち組に入ってもらいたいと願っています。学生時代は,失敗の許される環境下で自分の経験値を上げる絶好のチャンスです。「未解明の研究課題に取り組むことにより問題解決のプロセスを経験し,一定の成果を挙げる」というロールプレーイングにどれだけ主体的に取り組み,自分のスキルを向上できたかでその後の人生を楽しいものにできるかが決まってきます。このようなロールプレーイングを楽しみ,その結果社会に貢献できる成果が挙げられるのですから,学生時代の研究活動ほどすばらしいものはありません。

当研究室ではプラズマを研究対象にしています。プラズマの研究は自然そのものの研究に近く,基本的な物理学の法則や化学の法則に立ち返って物事を考える機会が多くなります。このことは,プラズマ技術が工業技術の体系の中で基盤的な部分に位置することを意味しているわけですが,私は,学生時代に「基本法則に立ち返って物事を根本から考え直し目の前の現象の説明を試みる」訓練を積むことはエンジニアとしての経験値を高めるためのロールプレーイングとして最適な方法のひとつと考えています。当研究室の研究内容に興味を持つ人はもちろんのこと,学生時代の研究活動を通じて自らのスキルを高めることを希望する学生諸君が当研究室の門をたたいてくれることを願っています。

★ 研究室配属を希望する学生のみなさんへ

  • 北海道大学機械系の学生の場合−4年生のはじめの時期にある卒業研究配属の希望調査で希望を出してください。修士課程から当研究室への配属を希望する場合には,大学院入試の配属研究室希望調査で希望を出してください。

  • 他大学の学生の場合−大学院入試の配属研究室希望調査で希望を出してください。なお,いくつかお伝えしたいことがありますので,事前に直接佐々木までお問い合わせいただけると幸いです。5月末までに連絡いただけるとベストですが,それ以降でも大丈夫です。

  • 参考資料;2010年度研究室見学資料
    PDF 3年生研究室見学用スライド

★ 研究室の学生生活




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〜Last Update is 2014.2.19〜
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